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PLAUDのAIボイスレコーダーを調べると、小型で身につけられる「Plaud NotePin S」と、カード型の上位モデル「Plaud Note Pro」が見つかります。

日本での希望小売価格は、NotePin Sが28,600円、Note Proが30,800円。価格差はわずか2,200円です。

これだけを見ると、マイク、バッテリー、ディスプレイなどが充実したNote Proを選んだほうが得に思えます。しかし、2機種は単純な下位モデルと上位モデルではありません。

NotePin Sは服や首元に装着して、移動しながら対面会話を記録する製品です。一方のNote Proは、スマートフォンの背面へ取り付け、対面会議と通話の両方を記録することに重点を置いています。

この記事では、対面録音、通話録音、装着方法、収音範囲、バッテリー、価格を比較し、どちらが自分の使い方に合うのかを整理します。

先に結論

歩きながらの会話、現場作業、1対1の打ち合わせを身につけたまま記録するならNotePin Sが向いています。スマホ通話、大きめの会議、長時間録音を重視するなら、2,200円高くてもNote Proが有力です。価格差ではなく、身につけるか、スマホや机へ置くかで選びましょう。

Plaud NotePin SとNote Proの違いを比較

比較項目 Plaud NotePin S Plaud Note Pro
希望小売価格 28,600円 30,800円
主な用途 歩きながらの会話、現場業務、対面録音 通話、商談、会議、インタビュー
録音方式 対面録音 対面・通話のスマートデュアルモード
収音範囲 最大約3m 最大約5m
マイク MEMSマイク×2 MEMSマイク×4、VPU×1
連続録音 最大20時間 高音質モード最大30時間、長時間モード最大50時間
待機時間 最大40日間 最大60日間
ストレージ 64GB 64GB
重量 約17.4g 約30g
サイズ 約51×21×11mm 約85.6×54.1×2.99mm
装着方法 クリップ、ピン、首元、手首 スマホ背面へ磁力で装着、机へ置く
ディスプレイ なし 0.95インチAMOLED

スペックだけを比べると、Note Proが大きく上回ります。マイクは多く、収音範囲は広く、録音時間も長く、画面まで搭載されています。

それでもNotePin Sを選ぶ理由は、約17.4gという軽さと、服や首元へ装着できる形にあります。Note Proより性能が低い代わりに、持ち歩いていることを意識しにくい製品です。

対面録音ならどちらがいい?

NotePin SとNote Proは、どちらも対面会話を録音できます。ただし、得意な状況が異なります。

少人数や移動中ならNotePin S

NotePin Sは、服の胸元、ネックストラップ、手首などへ装着できます。自分が移動しても本体が一緒についてくるため、机のない場所や立ったままの会話に向いています。

  • 歩きながら行う打ち合わせ
  • 店舗や工事現場での会話
  • 展示会やイベント会場での取材
  • 1対1のインタビュー
  • 移動中に残す音声メモ

推奨される収音範囲は最大約3mです。話者が近い少人数の会話であれば、NotePin Sの形を生かしやすいでしょう。

録音するたびに本体を机へ置く必要がなく、場所を移動しても録音位置が大きく変わらないことが利点です。

会議室や複数人の会話ならNote Pro

Note Proは4基のMEMSマイクと1基のVPUを搭載し、高音質を重視するモードでは最大約5mの収音範囲が案内されています。

会議室の中央へ置き、複数人の発言を記録する使い方なら、Note Proのほうが適しています。

  • 会議室での複数人の打ち合わせ
  • 重要な商談
  • 離れた席からも発言がある会議
  • 長時間のインタビュー
  • 講義やセミナーの記録

ただし、「最大5m」は、あらゆる環境で正確に録音できることを保証する数字ではありません。周囲の騒音、話者の声量、机の配置、反響などによって録音状態は変わります。

対面録音の選び方

本体を身につけて自分も移動するならNotePin S、会議室の机へ置いて複数人の声を拾うならNote Proが分かりやすい選び方です。

通話録音ならNote Proを選ぶ

スマートフォンの通話を録音したい場合は、Note Proが候補になります。

Note Proはスマートフォンの背面へ磁力で取り付け、内蔵されたVPUを利用して通話の振動を捉えます。対面録音と通話録音を自動的に判別するスマートデュアルモードにも対応しています。

NotePin Sは対面録音を中心とした製品で、Note Proのような通話録音用VPUは搭載していません。スマホのスピーカーから出した音を周囲の音として録音することは考えられますが、公式の通話録音機能と同じ使い方ではありません。

Note Proが通話を24時間自動監視して、勝手に録音を始めるわけではありません。通話前にスマホへ装着し、本体の録音ボタンを長押しして録音を開始する必要があります。その後、対面録音か通話録音かを本体が判別します。

仕事の電話、予約内容、打ち合わせ、聞き取りなどを記録したい人にとって、通話録音へ正式に対応していることはNote Proを選ぶ大きな理由になります。

通話録音をまったく使わない人なら、この機能だけを理由にNote Proを選ぶ必要はありません。

装着方法の違いは想像以上に大きい

NotePin SとNote Proを選ぶうえで、最も重要なのはマイクの数ではなく、どこへ置いて使うかです。

NotePin Sは身につけて使う

NotePin Sには、ネックストラップ、リストバンド、マグネットピン、クリップが付属します。

服装や作業内容に合わせて取り付け方を変えられるため、ウェアラブル機器として使いやすい設計です。

ただし、どこへ装着しても同じように録音できるとは限りません。衣服でマイクをふさいだり、体や腕が本体へ当たったりすると、擦れる音が入る可能性があります。

胸元へ装着する場合も、厚い上着の内側へ隠すより、マイクをふさがない位置へ取り付けたほうが録音しやすいでしょう。

Note Proはスマホか机へ置いて使う

Note Proは約2.99mmの薄いカード型で、スマートフォンの背面へ取り付けられます。通話録音ではスマホへ装着し、対面会議では机へ置く使い方が基本です。

NotePin Sより広い範囲を録音しやすい一方、常に身につけて歩き回るための形ではありません。

会議室では使いやすくても、立ったまま移動し続ける現場では、置き場所を探す手間が発生します。

録音時間はNote Proが大きく上回る

NotePin Sの連続録音時間は最大20時間です。日常的な会議や取材であれば十分長いものの、Note Proはさらに長時間の録音に対応します。

録音設定 連続録音時間 収音範囲
NotePin S 最大20時間 最大約3m
Note Pro・Enhanceモード 最大30時間 最大約5m
Note Pro・Enduranceモード 最大50時間 最大約3m

Note ProのEnhanceモードは、音質と収音範囲を重視した設定です。Enduranceモードは録音時間を延ばす代わりに、音質や収音範囲を抑えます。

数時間の会議を録音するだけなら、どちらでも足りる可能性が高いでしょう。出張、研修、長時間のイベントなど、充電できない状態で複数の録音を続けるならNote Proが安心です。

ディスプレイは必要か

Note Proには0.95インチのAMOLEDディスプレイが搭載されています。録音状態、バッテリー残量、転送状況などを本体で確認できます。

NotePin Sには画面がありません。軽さや小ささを優先した結果ですが、「本当に録音が始まっているのか」を目で確認したい人にはNote Proのほうが安心感があります。

一方、NotePin Sは物理ボタンと振動によって操作状態を知らせます。画面を頻繁に確認する必要がなく、録音を始めたら会話へ集中したい人には、ディスプレイがないことが大きな問題にならない場合もあります。

文字起こしとAI要約機能に大きな差はない

NotePin SとNote Proは本体性能が異なりますが、録音後はどちらもPLAUDのアプリやWebサービスを利用します。

  • AI文字起こし
  • 話者ラベル
  • AIによる要約
  • 重要事項やToDoの抽出
  • 要約テンプレート
  • 録音内容に質問するAsk Plaud
  • ファイルの共有や書き出し

そのため、「Note Proを買えばAI要約が必ず高性能になる」とは限りません。AI処理の基本的な仕組みは共通です。

ただし、文字起こしの元になる録音品質には違いがあります。離れた人の声を録る会議では、マイクの多いNote Proのほうが、AIへ渡す音声を聞き取りやすくできる可能性があります。

AIボイスレコーダーとスマホ録音の根本的な違いや、無料プランの文字起こし時間については、AIボイスレコーダーはスマホ録音と何が違う?Plaud NotePin Sの使い道と月額料金で詳しく解説しています。

月額料金はどちらを選んでも同じ

NotePin SとNote Proで、文字起こしプランの料金が変わるわけではありません。どちらを購入しても、無料のStarterプランが付属します。

プラン 日本向け料金 文字起こし時間
Starter 無料 毎月300分
Pro年間プラン 年額16,800円 毎月1,200分
Unlimited年間プラン 年額40,000円 実質無制限・1日上限あり

月5時間以内の文字起こしで足りるなら、本体購入後も追加の月額料金は必要ありません。

本体価格が高いNote Proを買ったからといって、有料プランへ加入しなければならないわけでもありません。まず無料の300分を使い、足りなくなってからプランを検討できます。

価格差は2,200円しかない

NotePin Sは28,600円、Note Proは30,800円なので、その差は2,200円です。

Note Proには、NotePin Sより多いマイク、広い収音範囲、通話録音、長いバッテリー、AMOLEDディスプレイが搭載されています。

これだけを見ると、Note Proの価格設定はかなり強く見えます。会議室や通話で使うなら、2,200円を節約してNotePin Sを選ぶ理由はあまりありません。

しかし、NotePin Sの価値は高性能を安く手に入れることではなく、小さな本体を身につけられることです。

30gのカード型端末を毎日服へ取り付けるのは現実的ではありません。約17.4gのNotePin Sだからこそ、歩きながらの会話や現場作業へ持ち込みやすくなります。

価格差だけでNote Proを選ぶのではなく、自分が録音する場所を想像して決める必要があります。

NotePin Sが向いている人

  • 歩きながら会話を記録したい人
  • 店舗、工事現場、展示会などで使いたい人
  • 服や首元へ装着して両手を空けたい人
  • 1対1や少人数の会話が中心の人
  • スマホ通話を録音する予定がない人
  • 20時間の連続録音で十分な人
  • 小ささと軽さを優先したい人

NotePin Sは、机へ置いて待つレコーダーではなく、自分と一緒に動くレコーダーです。移動の多い仕事ほど特徴を生かしやすいでしょう。

Note Proが向いている人

  • スマートフォンの通話を記録したい人
  • 会議室で複数人の発言を録音したい人
  • 最大約5mの収音範囲が必要な人
  • 長時間録音を重視する人
  • 録音状態を画面で確認したい人
  • 商談やインタビューで使いたい人
  • 価格差2,200円なら性能を優先したい人

座って行う会議、電話、商談が中心なら、Note Proのほうが用途に合っています。特に通話録音を一度でも使う可能性があるなら、Note Proを選ぶ理由になります。

通常のPlaud Noteで十分な場合もある

PLAUDには、NotePin SとNote Proのほかに、通常モデルの「Plaud Note」もあります。日本価格は27,500円です。

Plaud Noteはカード型で、対面録音と通話録音の両方に対応します。Note Proよりマイクやバッテリー性能は低く、録音モードを手動で切り替える必要がありますが、基本的なAI文字起こしや要約を利用できます。

大きな会議室で使わない、ディスプレイは不要、最大30時間の録音で足りるという人なら、通常のPlaud Noteも候補になります。

ただし、Note Proとの差は3,300円です。長く使うことを考えると、マイク、画面、バッテリーを重視してNote Proを選ぶ判断もできます。

購入前に録音の同意と情報管理を確認する

NotePin Sは身につけられ、Note Proはスマホへ取り付けられるため、相手が録音に気づかない可能性があります。

PLAUDも、録音前に参加者へ録音することを伝え、同意を得るよう案内しています。

  • 録音する目的を相手へ説明する
  • AIで文字起こしすることも伝える
  • 会社や施設の録音ルールを確認する
  • 個人情報や機密情報の扱いを決める
  • 録音データを共有する範囲を限定する
  • 不要になったデータを放置しない

仕事で導入する場合は、自分だけの判断で録音を始めず、勤務先の情報管理規定や担当部署の確認を優先しましょう。

よくある質問

Plaud NotePin SとNote Proではどちらがおすすめですか?

歩きながらの会話や現場作業で身につけて使うならNotePin S、会議室やスマホ通話で使うならNote Proがおすすめです。価格差ではなく、録音する場所と装着方法で選びましょう。

NotePin Sでスマホの通話を録音できますか?

NotePin Sは対面録音向けで、Note Proのような通話録音用VPUを搭載していません。スマホ通話を主な用途にする場合は、通話録音へ正式に対応したNote ProかPlaud Noteが適しています。

Note Proは自動で通話録音を始めますか?

通話を常時監視して自動的に録音を始める機能ではありません。通話前にスマホへ装着して録音ボタンを長押しします。録音開始後に、対面会話か通話かを本体が判別して録音モードを切り替えます。

Note ProはNotePin Sより録音精度が高いですか?

Note Proはマイク数が多く、最大収音範囲も広いため、会議室や複数人の録音では有利です。ただし、実際の録音状態は距離、騒音、反響、話者の声量、設置位置などでも変わります。

どちらも月額料金が必要ですか?

必須ではありません。どちらにも毎月300分の文字起こしができる無料のStarterプランが付属します。月5時間を超えて文字起こしする場合に、有料プランや追加時間を検討できます。

まとめ:性能ならNote Pro、身につけやすさならNotePin S

Plaud NotePin SとNote Proの価格差は2,200円ですが、製品の役割は異なります。

NotePin Sは約17.4gの小型端末を服、首元、手首などへ装着し、移動しながら対面会話を記録する製品です。歩きながらの会話、現場作業、少人数の打ち合わせで使いやすい形になっています。

Note Proは4基のMEMSマイク、VPU、AMOLEDディスプレイを搭載し、最大約5mの収音、通話録音、最大50時間の連続録音に対応します。会議室、商談、インタビュー、スマホ通話で使うなら有力です。

価格と性能だけならNote Proが優位です。しかし、常に身につけて使いたい人にとっては、Note ProではなくNotePin Sの軽さと装着方法が必要になります。

「録音するとき、自分は歩いているのか、机に座っているのか」「スマホ通話を録音するのか」を考えると、自分に合ったモデルを選びやすくなります。

参考資料

※価格・仕様・サービス内容は2026年9月13日時点の情報です。販売価格やプラン、対応機能は変更される可能性があります。購入前にPLAUD公式サイトや販売ページで最新情報をご確認ください。