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プロテインを探していると、商品説明に「WPI」や「WPC」と書かれていることがあります。
どちらも牛乳由来のホエイプロテインですが、主な違いは精製度です。一般的にWPIはタンパク質の純度が高く、乳糖や脂質が少ない一方、WPCより価格が高くなる傾向があります。
ただし、筋トレをする人全員が高価なWPIを選ぶ必要はありません。
WPCを飲んでもお腹の不調がなく、価格や味を重視する人はWPCで十分な場合があります。一方、牛乳やWPCでお腹がゴロゴロしやすい人には、乳糖の少ないWPIが選択肢になります。
この記事では、WPIとWPCの違いを、タンパク質含有率・乳糖・脂質・価格の面から比較します。
調査日:2026年8月20日
WPIとWPCの違いを比較
WPIとWPCの主な違いをまとめると、次のようになります。
| 比較項目 | WPI | WPC |
|---|---|---|
| 正式名称 | Whey Protein Isolate | Whey Protein Concentrate |
| 日本語での呼び方 | 分離ホエイタンパク | 濃縮ホエイタンパク |
| 原料のタンパク質含有率 | 一般的に約90%以上 | 一般的に約70~80%の商品が多い |
| 乳糖 | 少ない | WPIより残りやすい |
| 脂質 | 少ない | WPIより残りやすい |
| 価格 | 高い傾向 | 安い傾向 |
| 味や口当たり | 比較的すっきりした商品が多い | ミルク感やコクを残しやすい |
| 向いている人 | 乳糖を抑えたい人、栄養成分を細かく管理したい人 | 価格、味、続けやすさを重視する人 |
WPIとWPCは別のタンパク質ではなく、どちらもホエイを原料としています。
製造時に乳糖・脂質・ミネラルなどをどこまで取り除くかによって、タンパク質の純度や価格が変わります。
WPCとは
WPCは「Whey Protein Concentrate」の略で、日本語では濃縮ホエイタンパクと呼ばれます。
牛乳からチーズなどを製造する際に分離されるホエイを、ろ過・濃縮して作る原料です。
WPCには複数の規格がありますが、市販のプロテインでよく使われるWPC80は、原料の乾燥重量に対して約80%のタンパク質を含みます。
WPIほど精製されていないため、タンパク質以外に乳糖や脂質なども残ります。その代わり、比較的製造コストを抑えやすく、WPIより安価な商品が多いことが特徴です。
WPCのメリット
WPCの主なメリットは次のとおりです。
- WPIより価格が安い傾向がある
- 選べる商品や味が多い
- ミルク感やコクを残した商品が多い
- 乳糖を問題なく消化できる人には十分使いやすい
- タンパク質補給という基本的な目的を果たせる
毎日プロテインを飲む場合、1食あたりの小さな価格差でも、1か月や1年単位では大きな差になります。
WPCでお腹の不調が起きない人にとっては、無理なく続けやすい現実的な選択肢です。
WPCのデメリット
WPCの主なデメリットは次のとおりです。
- WPIより乳糖が残りやすい
- 乳糖を消化しにくい人は腹部膨満感や下痢などが起こる可能性がある
- WPIと比べて脂質や炭水化物がやや多い
- 粉末重量に対するタンパク質含有率はWPIより低い傾向がある
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人は、WPCでも同じような症状が出る可能性があります。
ただし、乳糖への耐性には個人差があり、牛乳が苦手な人全員がWPCを飲めないとは限りません。
WPIとは
WPIは「Whey Protein Isolate」の略で、日本語では分離ホエイタンパクと呼ばれます。
WPCなどのホエイ原料から、乳糖・脂質・ミネラルなどをさらに取り除き、タンパク質の純度を高めたものです。
研究文献では、WPIは一般的にタンパク質を90%以上含む高純度の原料として説明されています。
一方で、この約90%という数字は、基本的にWPI原料そのもののタンパク質含有率を示します。
市販の完成品には、味付けのための香料、甘味料、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが加えられることがあります。そのため、WPIを100%使用している商品でも、完成品全体の90%がタンパク質とは限りません。
商品を比較するときは「WPI100%使用」という表示だけで判断せず、栄養成分表示から、1食分に実際に何gのタンパク質が含まれているか確認しましょう。
WPIのメリット
WPIの主なメリットは次のとおりです。
- WPCより乳糖が少ない傾向がある
- 脂質や炭水化物が少ない商品を作りやすい
- 粉末重量に対するタンパク質含有率が高い
- 牛乳やWPCでお腹が不調になりやすい人の選択肢になる
- 摂取カロリーや栄養成分を細かく管理しやすい
乳糖の摂取量をできるだけ抑えたい人にとって、WPIは試す価値があります。
ただし、WPIでも乳糖が完全にゼロとは限りません。実際の乳糖量は製品や製造方法によって異なるため、「乳糖ゼロ」「ラクトースフリー」などの表示があるか確認してください。
WPIのデメリット
WPIの主なデメリットは次のとおりです。
- WPCより価格が高い傾向がある
- 商品によっては味が薄く感じられる
- WPCを問題なく飲める人には価格差ほどの利点を感じにくい
- WPIでも牛乳アレルギーには対応できない
- WPI使用と書かれていても、完成品のタンパク質含有率が必ず高いとは限らない
WPIは高純度な原料ですが、価格の高さが、そのまま筋力や筋肥大の大きな差になるわけではありません。
WPIとWPCではタンパク質含有率が違う
WPIとWPCを比較するときによく挙げられるのが、タンパク質含有率の違いです。
一般的な目安は次のとおりです。
- WPC:原料重量の約70~80%
- WPI:原料重量の約90%以上
ただし、市販のプロテインでは、原料そのものの純度と完成品の栄養成分を分けて考える必要があります。
たとえば、WPI原料を使用していても、味付け成分などを加えた完成品では、1食35gに対してタンパク質24g前後ということがあります。この場合、完成品のタンパク質含有率は約69%です。
一方、WPCを使用した商品でも、配合や味によっては1食30gから20g以上のタンパク質を摂取できます。
したがって、「WPIだから高タンパク」「WPCだから低タンパク」と商品名だけで決めるのではなく、次の計算で確認することが大切です。
完成品のタンパク質含有率=1食あたりのタンパク質量÷1食分の粉末量×100
たとえば、1食30gにタンパク質21gが含まれている場合は、次のように計算します。
21g÷30g×100=70%
比較する際は、1食分のタンパク質量だけでなく、粉末重量に対する割合も確認しましょう。
WPIはWPCより筋肥大に効果的なのか
WPIとWPCは、どちらも必須アミノ酸やロイシンを含む良質なホエイタンパク質です。
国際スポーツ栄養学会の見解では、筋肉づくりでは1日の総タンパク質摂取量、1回あたりの摂取量、必須アミノ酸の量などが重要とされています。
WPIは同じ粉末重量で比べるとタンパク質を多く摂りやすいものの、同じ量のタンパク質を摂取した場合に、WPCより明確に大きな筋肥大効果が得られるとは言い切れません。
WPIを選ぶ主な理由は、筋肥大効果そのものよりも、乳糖・脂質・炭水化物を抑えやすいことです。
筋肉を増やすためには、WPIかWPCかだけでなく、次の要素を優先する必要があります。
- 継続的な筋力トレーニング
- 1日を通した十分なタンパク質摂取
- 必要なエネルギー摂取
- 睡眠と休養
- 長期間続けられる価格と味
高価なWPIを買って飲む回数が減るよりも、自分に合うWPCを無理なく継続するほうが現実的な場合があります。
乳糖が気になる人はWPIを選ぶべき?
乳糖不耐症は、乳糖を分解する酵素であるラクターゼの働きが低く、乳糖を十分に消化できないことで起こります。
主な症状には、腹部膨満感、ガス、腹痛、吐き気、下痢などがあります。
WPIは製造時に乳糖の多くが取り除かれるため、WPCよりお腹への負担を抑えられる可能性があります。
ただし、実際に症状が出る乳糖量には個人差があります。WPIなら誰でも問題なく飲めるとは限りません。
お腹が不調になりやすい人は、次の順番で確認するとよいでしょう。
- 1回に飲む量を減らす
- 牛乳ではなく水に溶かす
- 原材料と栄養成分表示を確認する
- 乳糖の少ないWPIを試す
- WPIでも不調が続く場合はソイなど植物性プロテインを検討する
ホエイとソイの特徴については、**「ホエイとソイプロテインはどっちを選ぶ?筋トレ歴7年以上の僕の結論」**でも詳しく比較しています。
強い症状や長く続く症状がある場合は、自己判断でプロテインだけを原因と決めつけず、医療機関へ相談してください。
乳糖不耐症と牛乳アレルギーは別
乳糖不耐症と牛乳アレルギーは、原因が異なります。
乳糖不耐症は、牛乳に含まれる糖質である乳糖をうまく消化できない状態です。一方、牛乳アレルギーは、牛乳に含まれるタンパク質に免疫系が反応することで起こります。
WPIは乳糖を減らしたホエイプロテインですが、牛乳由来のタンパク質であることに変わりはありません。
そのため、牛乳アレルギーがある人は、乳糖の少ないWPIであっても避ける必要があります。
「牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする」というだけでは、乳糖不耐症なのか、別の原因なのか判断できない場合もあります。症状が強い人は医師へ相談してください。
WPIとWPCの価格を比較する方法
一般的に、精製工程の多いWPIはWPCより高価です。
ただし、商品の内容量や1食分が異なるため、袋の販売価格だけでは正確に比較できません。
比較するときは、次の3つを確認しましょう。
- 1kgあたりの価格
- 1食あたりの価格
- タンパク質20gあたりの価格
1kgあたりの価格
計算式は次のとおりです。
販売価格÷内容量(g)×1,000
たとえば、1,000gで7,000円なら1kgあたり7,000円です。800gで5,000円なら、1kgあたり6,250円になります。
1食あたりの価格
計算式は次のとおりです。
販売価格÷1袋から取れる食数
ただし、WPIとWPCで1食分の粉末量やタンパク質量が異なる場合、1食価格だけでは公平に比較できません。
タンパク質20gあたりの価格
実際のコストを比べるなら、タンパク質20gを摂るためにいくらかかるかを計算する方法が分かりやすいです。
販売価格÷1袋に含まれるタンパク質総量×20
たとえば、1袋に合計700gのタンパク質が含まれ、販売価格が5,000円なら、タンパク質20gあたりの価格は約143円です。
セール価格を比較する場合は、送料や定期購入条件も含めてください。初回価格だけが安く、2回目以降の価格が上がる商品もあります。
WPIが向いている人
WPIが向いている可能性があるのは、次のような人です。
- 牛乳やWPCでお腹がゴロゴロしやすい人
- 乳糖の摂取量をできるだけ抑えたい人
- 脂質や炭水化物を細かく管理している人
- 少ない粉末量から効率よくタンパク質を摂りたい人
- 価格より成分を優先できる人
- すっきりした味や口当たりを好む人
WPIを100%使用した商品の具体例として、ULTORA WPI100の成分・料金・通常ホエイとの違いは、**「ULTORA WPI100の評判は?成分・料金・通常ホエイとの違いを調査」**で詳しく確認しています。
成分と購入条件を確認したうえでWPIを試したい人は、公式サイトで現在の価格と在庫を確認してください。
国産高品質、プロテインブランド【ULTORA(ウルトラ)】WPCが向いている人
WPCが向いている可能性があるのは、次のような人です。
- WPCを飲んでもお腹の不調がない人
- 価格を重視する人
- 毎日無理なく続けたい人
- 味の選択肢を重視する人
- 脂質や炭水化物のわずかな差を気にしない人
- まずホエイプロテインを試してみたい初心者
WPCを問題なく飲める人にとって、WPIは必須ではありません。
浮いた費用を食事、トレーニング器具、クレアチンなどへ回す考え方もあります。プロテインは価格が高いほど筋肉が増える商品ではないため、継続できる価格かどうかも重要です。
WPIとWPCを選ぶときのチェックポイント
1. 原材料名を確認する
「乳清たんぱく」とだけ書かれている場合は、WPIかWPCか判断できないことがあります。
商品説明やパッケージに、WPI、WPC、分離ホエイタンパク、濃縮ホエイタンパクなどの記載があるか確認しましょう。
WPIとWPCを両方使用したブレンド商品もあります。
2. 1食あたりのタンパク質量を確認する
WPIという名称だけで選ばず、実際の栄養成分表示を確認します。
1食分の粉末量とタンパク質量を見れば、完成品としてのタンパク質含有率を計算できます。
3. 乳糖ゼロと決めつけない
WPIは乳糖が少ない傾向がありますが、すべての製品が完全な乳糖ゼロではありません。
乳糖に敏感な人は、メーカーが乳糖量を公開しているか、「乳糖ゼロ」「ラクトースフリー」などの表示があるかを確認してください。
4. 送料や定期購入条件を含めて比較する
商品価格だけでなく、次の費用や条件も確認しましょう。
- 送料
- 支払手数料
- 定期購入の2回目以降の価格
- 最低購入回数
- 解約期限
- 内容量
- 1食分の粉末量
定期購入の初回割引だけで判断すると、長期的な総額が高くなることがあります。
5. 続けられる味と価格を選ぶ
WPIとWPCのわずかな栄養成分差より、必要なタンパク質を継続して摂取できることのほうが重要です。
成分表だけでなく、味、溶けやすさ、価格、購入しやすさも含めて選びましょう。
WPIとWPCに関するよくある質問
WPIのほうが筋肉がつきやすいですか?
WPIのほうが原料のタンパク質純度は高い傾向がありますが、WPIを選ぶだけで筋肉が大きく増えるとはいえません。
筋肉づくりでは、トレーニング内容、1日の総タンパク質摂取量、食事、睡眠、継続期間なども重要です。
WPCでお腹を壊すならWPIに変えるべきですか?
WPCに含まれる乳糖が原因なら、乳糖の少ないWPIへ変更することで症状を抑えられる可能性があります。
ただし、甘味料や一度に飲む量など、乳糖以外が原因の場合もあります。WPIでも症状が続く場合は、使用を中止して医療機関へ相談してください。
WPIなら牛乳アレルギーでも飲めますか?
飲めません。
WPIも牛乳由来のタンパク質です。乳糖不耐症と牛乳アレルギーは別のため、牛乳アレルギーがある人はWPIも避ける必要があります。
初心者はWPIとWPCのどちらを選ぶべきですか?
牛乳や乳製品でお腹の不調がなく、価格を重視するなら、まずWPCから検討してもよいでしょう。
牛乳でお腹がゴロゴロしやすい人や、乳糖・脂質・炭水化物を抑えたい人はWPIが候補になります。
WPIとWPCのブレンド商品はどうですか?
ブレンド商品は、価格と成分のバランスを取りやすいことがメリットです。
ただし、WPIとWPCの配合割合が公開されていない商品もあります。乳糖を厳しく避けたい人は、WPI100%使用や乳糖量の表示がある商品を選ぶほうが確認しやすいでしょう。
まとめ:お腹に問題がなければWPC、乳糖を抑えたいならWPI
WPIとWPCの大きな違いは、精製度、タンパク質含有率、乳糖、脂質、価格です。
WPIはタンパク質の純度が高く、乳糖や脂質が少ない傾向があります。一方、WPCはWPIより安価で、味や商品の選択肢も豊富です。
選び方を簡単にまとめると、次のようになります。
- WPCでお腹の不調がなく、価格を重視する人:WPC
- 牛乳やWPCでお腹が不調になりやすい人:WPIを検討
- 脂質や炭水化物を細かく管理したい人:WPI
- 長期的な費用を抑えたい人:WPC
- 牛乳アレルギーがある人:WPI・WPCの両方を避ける
WPIは高純度ですが、筋トレをする人全員に必要なものではありません。
パッケージの「WPI」という文字だけではなく、1食あたりのタンパク質量、乳糖の表示、1食価格、送料、継続しやすさまで確認して選びましょう。
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購入を検討する場合は、公式サイトで最新の価格、送料、定期購入条件を確認してください。
参考資料
- International Society of Sports Nutrition Position Stand: protein and exercise
- Postprandial leucine and insulin responses and toxicological safety following a single meal of a novel whey protein hydrolysate, whey protein isolate, milk protein concentrate and glucose in humans
- Bovine whey proteins – Overview on their main biological properties
- NIDDK:Symptoms & Causes of Lactose Intolerance
- FDA:Have Food Allergies? Read the Label
- 明治:高純度ホエイプロテインを配合した商品の説明
