※本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。価格・在庫・製品仕様は2026年9月27日時点で確認した情報をもとにしています。

デスクトップPCでも、ノートPCのように指でスクロールしたい。けれど、AppleのMagic Trackpadに2万円近く払うのは少し勇気がいります。

そんなところへ現れたのが、Amazonベーシックの大型トラックパッドです。過去のセール価格は4,109円。Magic Trackpadの4分の1前後で買えるため、「これで十分なのでは」と気になる人も多いでしょう。

ただし、両製品は値段だけが違うわけではありません。AmazonベーシックはWindows向け、Magic TrackpadはMac・iPad向けです。クリックの仕組みやジェスチャー、接続方法にもはっきりした違いがあります。

安いほうが劣化版というより、そもそも暮らしている世界が違う2台です。この記事では、Amazonベーシックのトラックパッドがどこまで使えるのか、Magic Trackpadと比べながら考えます。

先に結論:Windows用なら約4,000円でも十分実用的

Windows 10・11のデスクトップPCでスクロールや3本指・4本指ジェスチャーを使いたいなら、Amazonベーシックのトラックパッドは有力です。大型の操作面、有線とBluetoothの両対応、2台の接続先切替まで備えており、約4,000円クラスとしてはかなり実用的です。

一方、MacやiPadで自然なジェスチャー、均一なクリック感、感圧タッチを求めるならMagic Trackpadが本命です。Amazonベーシックの商品名には「Mac OS非対応」と明記されているため、安さだけを見てMac用に買う製品ではありません。

  • Windows PCで安く試したい:Amazonベーシック
  • Mac・iPadで快適に使いたい:Magic Trackpad
  • クリック感やわずかな遅延が気になる:Magic Trackpad、またはAmazonベーシックを有線接続
  • マウスと左手用デバイスを併用したい:Amazonベーシック

AmazonベーシックとMagic Trackpadの違い

比較項目AmazonベーシックMagic Trackpad
主な対応機器Windows 10・11Mac、iPad、Apple Vision Pro
参考価格約4,000円台18,800円~
接続Bluetooth、有線USBBluetooth、USB-C
接続先Bluetoothで2台切替Apple製品との連係を重視
操作面約162.7×122mm幅160×奥行114.9mm
クリック手前側を物理的に押し込む感圧タッチ
ジェスチャーWindows標準の2~4本指操作macOS・iPadOSのMulti-Touch
重量約261.2g約230g
Mac対応非対応対応

Amazonベーシックは公称約162.7×122mmで、操作面はMagic Trackpadと同等か、奥行きでは少し大きいくらいです。安価だから小さいということはありません。むしろ、ハガキよりひと回り大きく、デスク上では存在感があります。

価格は変動します。Amazonベーシックは2026年7月に4,109円のセールが確認されていますが、購入時には最新価格と発送時期を確認してください。Magic TrackpadのApple公式価格はホワイトが18,800円、ブラックが21,800円です。

Amazonベーシックのトラックパッドでできること

2本指スクロールから4本指操作まで対応

安い外付けトラックパッドと聞くと、カーソルを動かしてクリックするだけの製品を想像します。しかし、この製品はWindowsの高精度タッチパッドとして扱われ、2本指の縦・横スクロール、3本指でのアプリ切替、4本指でのデスクトップ切替などを利用できます。

ジェスチャーはWindowsの設定画面から変更可能です。3本指タップへ中央クリックを割り当てる、スワイプで音量を変えるなど、自分の使い方に寄せられます。ブラウザで長いページを読むときや、複数のデスクトップを行き来するときは、マウスホイールだけより気持ちよく操作できます。

Bluetoothと有線を選べる

Bluetoothでは2台の機器を登録し、本体のボタンで切り替えられます。仕事用PCと私物PCを同じデスクで使う人には便利です。

無線ではわずかな遅延を感じるという実機レビューもありますが、その場合はUSBケーブルで有線接続できます。充電だけでなく操作も有線にできるのは、この価格帯では安心材料です。

付属ケーブルは1.8m。デスクトップPCを机の下に置いていても届きやすい一方、ノートPCの横では余りやすい長さです。ケーブルを交換する場合は、充電専用ではなくデータ通信対応のUSB-Cケーブルを選びましょう。違いはUSB-Cケーブルの充電・データ転送・映像出力の違いで解説しています。

左手用デバイスとしても面白い

この製品は、マウスを完全に置き換えなくても使えます。右手はマウスに置いたまま、左手でスクロールやデスクトップ切替をする使い方です。

最初は少し大げさに見えますが、右手だけで一日中マウスを動かしている人には、操作を左右へ分散できるのが魅力です。画像編集の細かな選択はマウス、資料やWebページの移動はトラックパッドという分担もできます。

Magic Trackpadほどではない部分

どこを押しても同じクリック感ではない

Amazonベーシックは、パッドの手前側を物理的に押し下げてクリックします。ノートPCでよくある構造で、上側ほど押し込みにくく、クリック感もやや重めです。

Magic Trackpadは感圧タッチに対応し、圧力の違いも検知します。表面の場所によるクリック感の差が少なく、Macの操作体系と一体になっているところは、価格差が出やすい部分です。

とはいえ、Windowsでは「タップしてクリック」を有効にすれば、毎回パッドを押し込む必要はありません。物理クリックを頻繁に使わない人なら、差は小さく感じるでしょう。

MacではMagic Trackpadの代わりにならない

ここは最も重要です。Amazonの商品名にはMac OS非対応と明記され、PC Watchの検証でもmacOS、ChromeOS、Linuxは非対応とされています。

一方、Magic TrackpadはmacOSのMulti-Touchジェスチャーや感圧タッチを前提に設計されています。MacでMission Controlやアプリ切替を自然に使いたいなら、価格が高くても純正を選ぶ理由があります。

Magic TrackpadをWindowsへつなぐ方法も見かけますが、AppleがWindows用として案内している製品ではありません。追加ドライバーや非公式な設定を前提にするより、OSに合わせて選んだほうがトラブルは少ないでしょう。

大きいので置き場所を選ぶ

約16cm幅のトラックパッドは、単体で見るより机に置いたときのほうが大きく感じます。フルサイズキーボード、マウス、トラックパッドを横一列に並べると、80cm近い横幅が必要になる場合があります。

購入前に、スマートフォンを横向きにしたくらいの幅を机の左右へ置いてみると想像しやすいです。キーボードの手前に置く、テンキーレスキーボードと組み合わせる、左右分割キーボードの中央へ置くといった配置も考えられます。

タブレットでも使えるが、同じ使い心地ではない

製品はWindows向けですが、実機検証ではAndroidやiPadでもポインター操作が可能とされています。ただし、iPadではAssistiveTouchの設定が必要になり、スクロール方法もWindowsやMagic Trackpadとは異なります。

Androidタブレットをスタンドに置き、少し離れた場所から操作する用途は面白そうです。しかし、iPad用として快適さを求めるなら、正式対応するMagic Trackpadやトラックパッド付きキーボードのほうが無難です。

Amazonベーシックが向いている人

  • WindowsのデスクトップPCでトラックパッドを使いたい
  • ノートPC内蔵の小さなタッチパッドが使いにくい
  • 3本指・4本指ジェスチャーを安く試したい
  • Bluetoothと有線を使い分けたい
  • 2台のWindows PCを切り替えて使いたい
  • 右手のマウスと左手用トラックパッドを併用したい

Magic Trackpadが向いている人

  • MacやiPadで使いたい
  • macOSのジェスチャーを自然に使いたい
  • 感圧タッチを使いたい
  • クリック感や表面の滑らかさを重視する
  • 価格よりApple製品との連係を優先する

購入前に確認したいこと

  1. OS:AmazonベーシックはMac OS非対応です。
  2. 設置幅:本体だけで約16cmあり、マウスと併用すると場所を取ります。
  3. クリック方式:手前側を物理的に押す構造です。
  4. 接続:低遅延を優先するなら有線、配線を減らすならBluetoothを選びます。
  5. 価格と発送時期:Amazonベーシック製品は価格変動や品切れがあるため、注文画面で確認します。

製品名:Amazonベーシック マルチタッチトラックパッド

まとめ:Magic Trackpadの偽物ではなく、Windows用の現実的な選択肢

Amazonベーシックの約4,000円トラックパッドは、Magic Trackpadと同じ体験を安く手に入れる製品ではありません。感圧タッチはなく、クリックの仕組みも異なり、Macにも対応していません。

それでも、Windowsで2本指スクロールや3本指・4本指ジェスチャーを使い、大きな操作面を有線・無線の両方で利用できるのは魅力です。とくにデスクトップPCでは、これまで外付けトラックパッドの選択肢そのものが多くありませんでした。

4,000円なら試してみようと思える。それでいて、単なる安物で終わらない。Windowsユーザーにとって、この製品の価値はそこにあります。MacならMagic Trackpad、WindowsならAmazonベーシック。対応OSを起点に考えれば、迷いはかなり少なくなるでしょう。

参考資料