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シェイカーへ粉を入れ、水を注いで振る。飲み終われば、今日のプロテインはそれで終わりです。
しかし、毎日1杯を30年間続けるとしたらどうでしょう。1杯30gなら、飲む回数は1万950回。粉の総重量は328.5kgになります。
1kg袋なら328袋を使い切ってもまだ500g足りません。3kg袋でも109袋半。毎日は小さなスプーン数杯なのに、30年分を一か所へ集めると、個人が飲んだ食品とは思えない量になります。
今回は1杯20g・25g・28g・30g・35gの場合を計算し、含まれるたんぱく質量、袋の数、費用、水の量まで広げてみます。
1杯30gのプロテインパウダーを毎日飲むと、1年間で10.95kg、30年間で328.5kgです。飲む回数は1万950回。3kg袋なら109.5袋分になります。ただし、粉30gがそのまま、たんぱく質30gという意味ではありません。
計算では1年を365日とし、うるう年、飲み忘れ、旅行、体調、製品変更は含めません。30年間毎日飲むことを推奨する記事ではなく、一定条件を置いた計算記事です。
1杯30gを30年間飲むと328.5kg
題名の答えから計算します。
30g×365日×30年=328,500g=328.5kg
1日では手のひらに収まる量でも、1年間では10.95kgになります。10年で109.5kg、20年で219kg、30年で328.5kgです。
| 期間 | 飲む回数 | 粉の総重量 |
|---|---|---|
| 1日 | 1回 | 30g |
| 1年間 | 365回 | 10.95kg |
| 5年間 | 1,825回 | 54.75kg |
| 10年間 | 3,650回 | 109.5kg |
| 20年間 | 7,300回 | 219kg |
| 30年間 | 10,950回 | 328.5kg |
30年間で328.5kgという数字は、完成したドリンクの重量ではありません。水や牛乳を加える前の粉だけです。シェイカー、袋、付属スプーンの重さも含めていません。
「1杯」は製品によって同じではない
プロテインの1杯に共通の重量が決まっているわけではありません。付属スプーンの大きさ、粉の密度、メーカーが案内する1食分によって変わります。
一例として、明治の「ザバス ホエイプロテイン100」には1食28gの商品があり、リッチショコラ風味ではたんぱく質19.5gと表示されています。「ザバス ソイプロテイン100」も、水または牛乳250mlに製品28gを溶かす方法が案内されています。出典:明治「ザバス ホエイプロテイン100」、出典:明治「ザバス ソイプロテイン100」
そこで、1食分を変えた場合も計算します。
| 1食分の粉 | 1年間 | 30年間 |
|---|---|---|
| 20g | 7.3kg | 219kg |
| 25g | 9.125kg | 273.75kg |
| 28g | 10.22kg | 306.6kg |
| 30g | 10.95kg | 328.5kg |
| 35g | 12.775kg | 383.25kg |
1食20gと35gでは、30年間の差が164.25kgあります。「毎日1杯」という言葉だけでは総重量を決められないため、自分の製品の栄養成分表示と召し上がり方を確認する必要があります。
1kg袋なら329袋、3kg袋なら約110袋
328.5kgを袋の大きさ別に分けると、購入回数のイメージが見えてきます。端数が出るため、最後まで飲み切るのに必要な袋数は切り上げます。
| 1袋の内容量 | 30年間の使用量 | 必要な購入袋数 |
|---|---|---|
| 700g | 約469.3袋分 | 470袋 |
| 980g | 約335.2袋分 | 336袋 |
| 1kg | 328.5袋分 | 329袋 |
| 3kg | 109.5袋分 | 110袋 |
3kg袋なら、30年間で110袋。1年当たりでは約3.65袋なので、およそ3~4か月に1袋のペースです。実際の購入頻度は、1日の回数、計量誤差、こぼれ、飲まない日などで変わります。
30年分の袋を並べる光景は面白いものの、実際にまとめ買いすることはできません。たとえば現在のザバス ソイプロテイン100には、製品によって18か月または24か月の賞味期限が案内されています。期限は未開封時の品質保持の目安であり、商品ごとに異なります。30年間は、必要な分をその都度買い、製品を入れ替えながら続ける期間です。
粉328.5kgのうち、たんぱく質は何kg?
プロテインパウダーは、袋の中身がすべて純粋なたんぱく質ではありません。製品には炭水化物、脂質、香料、甘味料、ビタミンなどが含まれる場合があります。
仮に、30gの粉に含まれるたんぱく質の割合を70%、75%、80%と置くと、1杯分と30年間の合計は次のようになります。これは特定商品の表示値ではなく、割合の違いを見るための仮定です。
| 仮定した割合 | 1杯30g中のたんぱく質 | 30年間の合計 |
|---|---|---|
| 70% | 21g | 229.95kg |
| 75% | 22.5g | 246.375kg |
| 80% | 24g | 262.8kg |
粉328.5kgと、たんぱく質約230~263kgは別の数字です。実際の摂取量は、パッケージに記載された1食当たりのたんぱく質量を使って計算します。
また、この合計は30年間に体内へ入った量を足したものです。体内にそのまま230kg以上のたんぱく質が蓄積するという意味ではありません。
水は30年間で約2,738L
毎回250mlの水で溶かすと仮定すると、使用する水は次の量になります。
250ml×10,950回=2,737,500ml=2,737.5L
重さにすると、水だけで約2.74トンです。完成したドリンクは一度に存在するわけではなく、30年間に少しずつ飲んだ合計です。シェイカーを洗う水は含めていません。
| 1杯に使う水 | 30年間の合計 |
|---|---|
| 150ml | 1,642.5L |
| 200ml | 2,190L |
| 250ml | 2,737.5L |
| 300ml | 3,285L |
牛乳や豆乳を使う日があれば、費用や栄養成分も変わります。ここでは飲み物の総量ではなく、粉を溶かす水だけを数えています。
30年間のプロテイン代はいくら?
30年後まで商品の価格が同じとは考えにくいため、特定商品の現在価格をそのまま延長しません。粉1kg当たりの支払額を2,000円・3,000円・4,000円・5,000円と仮定し、328.5kgを買う費用を比較します。
| 1kg当たりの仮定価格 | 1年間 | 30年間 |
|---|---|---|
| 2,000円 | 21,900円 | 657,000円 |
| 3,000円 | 32,850円 | 985,500円 |
| 4,000円 | 43,800円 | 1,314,000円 |
| 5,000円 | 54,750円 | 1,642,500円 |
1kg当たり3,000円なら、30年間で98万5,500円。4,000円なら131万4,000円です。送料、セール、ポイント還元、シェイカー、水や牛乳の費用は含めていません。
この計算は将来の支払額を予測するものではありません。原料価格、為替、物流、税率、内容量、配合、販売方法は変わります。大容量化で単価が下がる可能性もあれば、原料や製造費の上昇で高くなる可能性もあります。
毎日続ける場合は、1袋の安さより1kg当たりの価格を見ると比較しやすくなります。ソイを価格中心で選ぶ場合は、安いソイプロテインおすすめ5選で容量と価格の見方を紹介しています。
30年間ずっと同じプロテインを飲むとは限らない
30年の間には、味の好み、運動量、食生活、体調、販売商品が変わります。今飲んでいる製品が30年後も同じ内容量・配合・価格で売られている保証もありません。
粉末以外の高たんぱく食品が増えたり、少ない粉で同じ量のたんぱく質を補える製法が登場したりする可能性もあります。反対に、味や溶けやすさ、追加成分を重視した製品が増え、1食分の粉が多くなることも考えられます。
したがって、328.5kgは未来予測ではなく、「30gを1万950回」という条件の答えです。技術や商品が変われば、実際の総重量も費用も変わります。
毎日飲めば、その分だけ筋肉になる?
30年間で数百kgの粉を飲んでも、その総重量から筋肉量やトレーニング効果は計算できません。プロテインは、たんぱく質を補う食品です。運動内容、食事全体、エネルギー摂取、休養、年齢などの条件が違えば、必要性も結果も変わります。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」は、健康の保持・増進などのために参照するエネルギー・栄養素の基準を示しています。必要量を考えるときは、プロテインだけでなく食事から取る分も含めます。出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」
食事で必要な量を取れている日まで、計算上の連続記録を守るために飲む必要はありません。持病がある人、治療中の人、食事制限を受けている人は、長期的な摂取量を自己判断だけで決めず、医師や管理栄養士へ相談してください。
ホエイ製品を容量・たんぱく質量から比べたい場合は、初心者向けホエイプロテインおすすめ5選も参考にしてください。
328.5kgを飲み切ることより、1杯が必要かを見る
1杯30gを30年間続ければ、粉の合計は328.5kg。1kg袋なら329袋、3kg袋なら110袋が必要です。毎回250mlの水を使えば、水は約2,738Lになります。
数字をまとめると、巨大な山を食べ切る話に見えます。しかし、実際に向き合うのは今日の1杯だけです。
今日の食事でたんぱく質が足りないから補うのか。運動後に手軽に摂りたいのか。安いから何となく飲んでいるのか。その理由は、30年分の総重量より大切です。
30年で328.5kgという答えは、毎日30gがどれだけ積み重なるかを見せてくれます。同時に、毎日同じ量を機械的に続けるのではなく、その日の食事と目的に合わせて1杯を考えるきっかけにもなります。
